ペンキ持ってきてもらう代わりに保育士さんと合コンってwwww

毎月恒例のPPP/PFIスクール。今回で第8回。あと4回でおわりやなぁ〜。
今回は公的不動産の民間活用における不動産証券化の手法に関して国交相の人からの説明があったあと、流山の元市の職員から、彼が携わったという小規模のPPPのあり方に関して事例を交えて紹介があった。

PPPとは、時系列でいけばPFI法のあとから出てくるわけだけども、民間との連携という意味でPFI法に基づかなくても、もう少し広い枠で協力関係ができたらという感じの考え方。

PPP(Private Public Partnership)の略で、民間と公共の協力関係とでも訳したらいいのかな。

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面白かったのが、貝塚市の事例。
保育所園舎の塗装改修。
全部業者にお願いしたらとてもじゃないけど予算オーバー。
でも塗装しなおさなきゃならない。
で、保育士に指導をしてくれ。でもってその際にちょっと余分目に塗料も持ってきてよ。
指導してもらったら保育士たちが残り自分たちでやるから。
という市からの提案。
このままなら塗装業者にとってはちっとも美味しくない。メリットなし。

事業提案として
省コストでの改修
施設所管課の管理ノウハウの向上
塗装業者との信頼関係の構築

3番目の信頼関係の構築ってなによ、って
保育士さんとの合コンセットアップします
だってさwwwwwww

賢い!

もちろん保育士たちもお昼の休みの間に塗り直しをしたりして、時間を有効に使いながら、園児も昼寝で起きたら園が綺麗になってる!
とか、保育士たちの園舎への関心、愛着もアップする。とか色々他メリットもある。

柔軟な発想で、関わるものすべてが納得してメリットを感じられるアイデアと交渉が、これからの自治体運営には必要だということ。
合コンよりもそっちの方が大事なんです。

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彼が関わったという流山の事例も一つ
昭和62年築の作業員の詰所、プレハブ。
錆びてボロボロに。
リース会社に改修を頼んだら、
いやぁ〜あんたたちがちゃんと補修をしないでボロボロにしちゃったんでしょ?直せませんよ。新しいリース契約してくださいね。
と来た。
新たな10年契約で4000万、移転やなんやかんやでプラス500万の仕事。

そこで、地元の工務店さんたちに聞き取りをする。
そしたら、
え?うちで全然直してやるよ!
みたいな。結果330万の改修を予算計上。
4000万ちょっと浮かした計算。

賢い。
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PFIっていうと、今まで見てきた事例も含めてイニシャルコストが10億からとか、大きな事業に話がいきがちだけど、その根本にある精神は、金額の大小ではなくいかに賢くマネージメントをしていくか。
その中で、役所のなかでいいアイデアが出てこなければ、どんどん民間に意見を聞く「サウンディング」というプロセスが大事である。今のトレンド。
これが今回のポイント1。

その上で、民間から提案をもらったら、彼らのアイデアすなわち知財は守ってやらなければならないというルール。これがポイント2。

民間からの提案があまり活発でないのは、せっかく提案を持っていっても、
そのアイデアをそのまま仕様書に書かれて、一般競争入札でやります
なんてやられたら、せっかくお金と時間をかけて市場調査をして提案をしていっても、落札できる保証がない。むしろ調査にお金をかけた分だけ応札価格が上がれば、調査をしていない他社に勝てるはずがない。

このため流山では、アイデアつまり知財を買うんだという考えのもと、独創性が高く市の利得が高い提案に関しては随意契約が行えるようにしたという。

流山の例
下水道事業かが入っていた第3庁舎、これを他の第1庁舎と第2庁舎を整理して空っぽにする。
空っぽになった第3庁舎を貸し出すことで利益を上げる。

これを可能にするために、第1庁舎と第2庁舎の合理的な改修と整理も含めて、複数の業者に提案を求めた。

これも提案を求めながら、選定業者を絞り込み、最終的には細かなところを対話を繰り返すことで詰めて行き、最終的には随意契約をするという方式。

随意契約で一般的に懸念されることは、公平性と透明性だが、どの事業においても優れた提案を優先し、かつどのようにして経費を抑えたかということを明らかにすることでクリアしている。

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さて、津市の場合公共施設の管理において昨年末、これから先平均120億の維持費が必要だということが明らかにされた。
そして今までかけてきた維持費は60億少し。
つまり必要な額の半分。

言い換えれば今保有している公共施設の半分を放棄しない限り、帳尻が合わないことになる。
60億の維持費というと、津市内のすべての教育施設の維持費がこれに相当する。

では、小中学校、幼稚園、図書館、すべてなくしますか?
なんてことは不可能。

これからの公共施設の運営は、足りないから潰す、売却する。
という引き算の運営では成り立たない。

だからこそ、ある施設を一部収益化したり、複数ある異なる施設を一つにして縮小し、余ったところを賃借するとか、賢くマネージメントを行なっていくことが必至になる。

だからこそPFIを理解し実施して行く必要性があると思っている。

津市の公共施設のことに関してはまた改めて、提示された資料も合わせて別の機会に記事にしようと思います。

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