2014年6月27日金曜日

口説(くどき)

行きつけの喫茶店「ツァラトゥストラはかく語りき」の店主、山本君から進められて読んでいる「忘れられた日本人」http://www.amazon.co.jp/dp/400331641Xまだ最初の34ページしか読んでいないがなかなか面白い。

宮本常一という民俗学者が各地を歩いてまわりそこの風情を記したもののようなのだが、対馬の人達の口説(くどき)と呼ばれる民謡を披露してもらう場面がある。

何百年も伝承されてきたもののようだが、後段出てくる若者は芸がなく歌えない。

一方で息が切れてもう歌えないと1曲でやめた一番の歌い手は、その昔は祭りで集まってきた美しい女とは片っ端から契りを交わしたという色男。

皆がうたい踊る祭りの情景がなんとなく伝わってくる。

人との出会いはそうした「場」で作られるのだという話を、友人としていたばかり。
家内の国にも歌や踊りは違うが同じように若者が集まり出会う「場」がある。

完全武装して「今から出会いにいきます!」と身構えていく婚活イベントとは少し雰囲気が異なる。

口説(くどき)はもちろん民謡の類いなのだが、章末に老女が歌う口説(くどき)には性描写が出てくるようでその場に居合わせた若者が恥ずかしがっている様子が記されている。

言葉通り「口説き」だったんだろうなと思うが残念ながら実際の歌を聴くことはかなわない。

歌を掛け合って歌いあい歌合戦をするのだという。歌を歌いながら意中の人を射止める。なんと風情のある事だろう。
集まっては来たものの地域の盆踊りがなくなってしまい口説(くどき)を知らない若者は芸がなく歌合戦に混じることも出来ずしゅんとしていたのだとか。

その晩は「天子様のいる東京の人」が歌を聴きたいというからという事で急に設けられた場という事らしいのだが、それでも夜中の3時まで歌っていたのだという。

そういう私も何も継承された歌もなく口説も知らない芸のない男だ。誠に残念でならない。

2014年6月25日水曜日

地域経済再生戦略・海外進出と地方自治体の役割

昨日24日、東京の広尾にある興和ビルの地下一階で開催されたセミナーに参加してきました。

外務省の国際協力局、開発協力総括課長の徳田修一さんが講義をされました。

表題は「平成26年度の経済協力の実施方針~ODA大綱の見直しも考慮に入れて~」という事で、私の目的はもちろん継続して追いかけているODAを活用した中小企業の海外進出支援事業に関しての情報収集でした。

実は徳田さん、去る2月に県が津で開催した講義の講演者で、あの時出席出来なかったことをが改めて悔やまれてなりません。

済んだことはさておき、政府が海外でのインフラ整備や医療技術の提供などを足がかりに国内の企業が大きく利益を得られるシステムを様々な分野から支援している姿勢を改めて感じることが出来ました。

PFIと言われる民間投資を含めた公共事業の実施の在り方にしても現地の国で法整備が出来ていないことや、国によっては土地の使用の事に関する法律、投融資に関する法律などの未整備といった日本企業側にとってリスクと感じる分野が幾つもあり、有償無償協力や借款と言った資金協力だけではなく政府政府間の支援、整備に向けての援助も行っていく方針のようです。

****************やりっ放しから持続的開発へ**********************
ODAの在り方については慶應義塾大学名誉教授である薬師寺座長を中心に大綱の見直しに関する提言が近々外務省に出されるようです。どうやらやりっ放しのODAという側面が少なからずとも揶揄されてきた点に関しても、「持続的成長」という考え方で方向の見直しがかかるようです。言い換えれば、機材を導入した後のメンテナンスや消耗品の提供も念頭に入れることで設置に係わった企業が継続的に関係を持つことがよりやりやすくなるようです。
また「そもそも何のためにその施設を建てるのか」といった点、言い換えるなら達成すべき目標を追跡していく形の海外援助に変わっていく雰囲気です。

例えばMDGs(国連新世紀開発目標)到達目標の一つである感染症対策として下水処理整備を掲げ処理施設を作ったとしても、一つ施設を作っただけでは当然解決にはいたらず、パイプラインを埋設し都市と接続していくことで初めて汚水処理システムが機能し感染症の原因を減らすことが出来ます。当然一時に予算が取れるものではなく段階的に進めていく必要があり、継続・持続性という観点が重要です。
どうやらそんな継続開発もこれからはやりやすくなるような雰囲気です。


***************地方自治体の関わりと地域経済への関与*******************
実は横浜市の先進事例が持続的開発という点に深く関わっているような印象を受けました。
横浜市は市を上げてフィリピンの第二都市であるメトロ・セブという街の都市計画作成の調査を行い、その計画に基づいて市内の20ほどの企業と共にJICAの提供する中小企業支援事業に応募し、これから事業実施に向かっていくようです。
廃棄物処理や水環境の整備のアクションプランを作り、まさに継続してインフラ整備をしていく。つまり長期的支援の受注を市が担っていくという態勢です。

とてもアグレッシブな発想だと感じています。

市が地元の中小企業を束ねて、市が受けていたインフラ整備のチームをそのままそっくり国外の都市計画に提供する。当然地域の事業者は一社では提案することが出来ない包括的開発計画に参加することが出来る。また発注するであろう現地政府や融資をする側からも、単独では獲得することが出来ない信頼を得ることになる。

これが地域の経済発展に寄与しないはずがない。素晴らしいイニシアチブだと思います。

引き続き横浜市だけではなく、講義の中で先進的な都市として上げられた北九州、東京、神戸の事例も調査していきたいと思います。


なぎさまちーセントレア経由での海外へのアクセスの良地である地の利をもっと活用できる街として地域経済が発展する事を夢見て。

2014年6月12日木曜日

全体像を把握することが出来る日本地図「正しい日本地図」

************質問に至る背景***********************
今まで我々がよく目にしてきた沖縄などの離島が縮尺を大きくするために切り貼りされていた地図ではなく、全体像を見ることが出来る地図「正しい日本地図」を津市立小中学校に配布する意思を、昨日の一般質問で教育長に確認した。

遡ること3月に自民党三重県連青年局が主宰した神宮正式参拝のおり、全国から青年局世代の現役議員達が集まった。その中に「正しい日本地図」を取り上げ県下の高校に配布実現をさせた熊本の溝口県議がおられた。ぜひ皆も取り組んで欲しいという訴ええを聞いたのが最初の切っ掛けだった。またその時点で岐阜県でも採用が決まっていた。

もちろん昨今いやなほど耳にする尖閣、竹島、北方領土も含めて領土にまつわる問題がこの運動の起因になっている。


************なぜ「正しい日本地図」が必要か***********************
しかしそれだけではない。
津市は教育目標に「国際社会に生きる自立した人づくり」を掲げている。
少なからず国外での経験がある私は、「自分の国のことを如何に知らないか」という事を思い知らされた苦い体験がいくつもある。日本人以外の人達と接したとき、私は「Takatora Kobayashi」という彼らにとって覚えにくい名前よりも先にまず「Japanese」だと認識される。これは現実だ。

その日本人に日本のことを聞いたら良く分からないという返答が帰ってくる。「お前は自分の国のことを知らないのか?」と切り替えされる。その時点で評価が落ちる。知識が足りないとみなされるのだ。

例えばフィリピンの人達は皆彼らの祖国が6852の島々から成り立ち172の言語が使われていることを誇らしげに語る。自分の国のアイデンティティだからだ。

我々日本はEEZ(排他的経済水域)、領海、国土を合わせた広さは世界で9位、EEZと領海だけなら世界6位の大海洋国家である。
その事実はこの「正しい日本地図」を見なければ実感できない。

単に自国の誇り、アイデンティティだけでなく、この水域にはメタンハイドレートを初め海洋資源がたくさん存在することが分かっている。これからの日本のエネルギー問題や経済問題を考えるときに、過去に教えられたような「日本=資源のない国」はもう既に成り立たない。その現実を知っていることもこれからを生きる次世代にとってとても重要なことである。

そして日本の国土を正確に把握していることで、例えば国語の文学一つを読んでもその文章の深みに触れることが出来るだろう。
質問の時に例に出したのは「てぶくろをかいに」という有名なお話し。
「ゆきがふってとてもさむい」と始まる子狐の物語。
日本で雪が深く積もる地域はどこか?という問いかけも地図が頭に入っていなければ出来ない。そして新美南吉というこのお話しの作者は愛知県のひとだ。すると一番近い雪深い地域となると岐阜県かも知れない。
その岐阜が何処にあるのか。
そんな想像を膨らませることも文学を深く楽しむ事の重要な要素だ。


社会科ならともかく国語の時間にわざわざ地図帳を持ってくるだろうか?
倉庫から大きな地図を引っ張り出してくるのだろうか?

常にクラスに掲示してあればそのような手間をかける必要は無くなる。

津市で教育を受けた子供達が将来国を背負って世界を股にかけて仕事をするときに、私たちの世代がが経験したような恥ずかしい思いを体験させるべきではない。自分の国を取り巻く状況、現在祖国が直面している問題の根源といった課題を正確に把握出来る能力の土台として、日本の領土の全体像の正確な把握はこれからを生きる子供達にとってとても重要な基礎知識だ。

************採択に至った要因***********************
先に述べた何故必要かという主張は、議場において充分説得力を持って伝えられたと自負している。
しかしそれだけで採用されるわけではもちろんない。
建物を建てるわけではないので予算額としては本当に僅かだ。

しかしそれだけでなく私にとって幸いだったのはこの4月から教育長が教育界から上がってきた人ではなく市の部長職だった人に変わったことだ。

聞き取り、と呼ばれる質問の準備段階においても会派室にまで来てくれて色々話をする事が出来た。元部長職の人にとっては当たり前なのだろうが、少なくとも前任の教育長さんが会派室まで降りてきたという話を聞いた事がない。教育長室にアポを取って行って話したことはあるが。膝をつき合わせて腹を割って話し合いが出来るというのはとても大切なことだと思う。

3月の時点で「教育長からの要望があれば」という答弁をされた市長もこの間に何があったのかは良く分からないが、どこかの時点でGOサインを出してくれたのだろう。

************議場での議論・本来あるべき議場の在り方***********************
嬉しかったことは、目的を達することが出来たことは当然のことだが、
それ以上に議場での議論の結果として今回「正しい日本地図」が採用されたことにある。

口利きや色々な議場以外の所での活動で、職員に様々な働きかけをして事を動かすことが議員にはよくある。このこと自体を全否定するつもりはない。
しかしこの部分だけがことさらに重視されてきた結果、本来与えられた権限である「議場での議論」の意義が薄れて来ている傾向がある。

そんな中、純粋に正攻法で議場での議論を経て結果が出た事に、
聞く耳を持って頂き、イデオロジカルな事に振り回されることなく是を是として理解するキャパシティで対応してくれた教育長と市長に感謝の意を表したい。

これからも本来議論すべき場所である議場での有意義で活発な議論を重要視した議員活動を行っていきたいと思っている。

2014年6月4日水曜日

平成26年度第2回定例会、質問スケジュール

昨日発言通告が終わり、午後からくじ引きが行われ、発言の順番が決まりました。

質問のスケジュール

私は3日目、10日の14時からの60分間です。

通告内容は以下の通りです。


■議案質疑 
議案第55号 津市いじめ問題対策連絡協議会条例の制定について、議案第56号 津市いじめ対策会議条例の制定について及び議案第57号 津市いじめ調査委員会条例の制定について 

昨年10月に国が策定した「いじめの防止等のための基本的な方針」に基づき

事前防止を目的にした、連絡協議会
事後の調査を教委が行う、いじめ対策会議
そして
重大案件に関してえ再調査を行う事を目的とし市長が命令して調査を行う、調査委員会

をそれぞれ設置するための設置条例です。

それぞれの目的を達成するために適切に条文が作られているか確認するため質問します。

■一般質問 
1 正しい日本地図の全クラス配布に関して 
2 通学用ヘルメット購入補助に関して 
3 公民館の予約に関して 
4 津市の子化対策に関して 
5 学校の自由裁量予算に関して 
6 道徳教育の実施状況に関して 
7 三重テラスにおける「つデイ」に関して 
8 教育委員会制度の改革 
(1)市長の教育施策に対する見解に関して 



なお、他の方のスケジュール及び通告内容も以下のリンクよりダウンロードして確認することが出来ます。
通告一覧

お時間有りましたら傍聴、あるいはweb中継をご覧頂ければと思いますのでよろしくお願いします。